― これは苦手だと思ってることはありますか?
伊藤:僕、パワーポイントがうまく使えないんですよ(笑)。ワードで自分が考えたことを打ち込んで、少し色を付けたり線を引いたりして、お客様先に持っていきます。部下たちにはよくバカにされますけど、でも企画書って何十枚も書いても見ない人は見ませんから。基本的には媒体資料もそんなに大量には持って行きません。だから、僕のカバンはいつもすごく軽いんです。
― 企画書や資料ではなく、言葉で伝えられるということですか?
伊藤:別にプレゼンが上手とかそういうわけではないんでしょうが、メンバーからよく言われるのは身振り手振りが大きかったり、のけぞったり、いちいちリアクションが大きいということ。自分がどう感じているか、しっかり伝えることは心がけています。わからないことはきちんとわからないと言う。自分が感じたことははっきり伝える。正直でわかりやすいコミュニケーションを大事にしています。
― では、若手にとって、
この仕事のしんどい部分はどこだと思いますか?
伊藤:やはり、結果が求められることだと思います。結果が出ていない子を叱りつけるわけではありませんが、うちの会社は良い意味で達成した人をすごく称賛するので。結果が出ていない人がプレッシャーを感じることはあると思います。達成者にはインセンティブも出ますしね。
― そんな若い人たちが、新卒でDACグループに入社する
メリットは何だと思いますか?
伊藤:2つあると思います。1つは、一人ひとりとしっかり向き合う会社だということ。上司や先輩が自分のためにとことん時間を使ってくれます。愛情を持って接してくれるし、飲みに行くことも多い。仕事の話もすれば、くだらない話もする。その人本人と正面から向き合う。だから定着率が良いんだと思います。2つ目は、同世代よりも様々な経験が出来るということ。任せてもらえる仕事の範囲も広いですし、海外研修、登山にマラソン、とにかくいろんな経験が出来ます。富士山に6回登ってる34歳って、きっとなかなかいないですよ(笑)。