私の軌跡 #02
育ててもらったDACグループへの恩返し。
それは、母として、妻として、
そして社会人としてみずみずしく
生きられる環境をつくること。
戸松 紗弥佳
株式会社イースト・デイリー
営業部 部長
2003年入社
入社1年目から主体性を持ち、上司に物怖じせず意見を伝えるなど、そのリーダーシップが評価され、4年目からはチーム運営を任されるように。また、「女性の働き方・生き方」に関心を寄せ、1年間の産休・育休を経て復帰した入社14年目からは、社内の女性社員のサポート・育成を手がけている。
「楽しくなければ仕事じゃない。楽しくなければ会社じゃない。楽しくなければ人生じゃない」。就職活動をしていた時に目に飛び込んできたのが、DACグループのこのスローガンでした。心をわしづかみにされ、その勢いでエントリー。内定までこぎつけました。入社1年目で印象深いのは、代表に歯向かった事。納得できないと表情にも態度にも出てしまうので、分かりやすいタイプだとよく言われます(笑)
デイリー・インフォメーション北海道は私が入社した3年前にできたばかりの会社でした。扱っている広告媒体は、観光客向けの雑誌がメイン。新人時代はテレアポをしまくってお客さんに広告枠の提案をし続ける日々でした。お客様である飲食店に掲載内容を毎日何十枚もファックスしていましたね。親しかった同期が会社を去り、仕事にも本気で向き合わなければと思うようになったのがこの頃。同時に大手との仕事も増えたり、チーム運営を任せられたりと仕事の楽しさや、やりがいを感じ始めた時期がこの頃です。
社内で新しい組織が立ち上がりましたが、なかなか成果が生まれない。毎日に変化を起こせない。いわゆるマンネリという感じで、何だか宙ぶらりんのような気持ちになりました。部下もおらず、守るべき人もいない。3ヶ月ぐらいの間、本気で会社を辞めようか悩みました。でも、ある日突然悩んでいるだけの時間がもったいなく思い、札幌の大通公園通りを自転車で走っている時に、「一度やり切ってみよう!」と決心したことを覚えています。
DACグループの女性社員は、入社と同時に「白百合の会」に入会するのですが、この時期会長を務めていた女性の先輩社員が「女性の視点を活用し、生産性の向上を図ろう!」と発言され、目が覚めたような思いになりました。その翌年、女性活躍推進のための北欧研修に参加する機会をいただき、さらに価値観が大きく変化。北欧の制度・法律、企業の取り組みにも驚かされましたが、一番の驚きは「女性の意識の違い」でした。自分の人生に、自分の成長に、自分で責任を取る。まさに「自立」をしていました。「女性の働き方」「女性の生き方」はその後の私のテーマでもあり使命になっています。
50周年という大きな節目の年に、ハワイで社内表彰式がありましたが、北海道のメンバーが優秀者としてレッドカーペットを歩くことができませんでした。1年間みんなで頑張ってきて、何より現在の北海道の社長に申し訳なくて、会場で号泣。その思いは私1人だけではなく、その悔しさをバネに次の表彰式以降は、みんなで歩けるようになりました。
入社12年目で出産し、娘が1歳になった時に復職しました。主に、女性社員のサポート・育成を任せて頂いています。20代の女性社員も多いので、北欧で学んだ「女性の自立」を軸に、自分の人生と向き合うきっかけ作りができればと思っています。「結婚」「出産」はもちろん1つのライフステージにはなりますが、自分の人生が終わる訳ではありません。その後も自分の足で立ち、1歩1歩、歩んでいくことには変わりがないのです。そのことに1日でも早く気付き、どのような人生を選んだとしても「自力」で歩ける力強さ、自分の人生に責任を持てるよう、「自立」した社員を育成したいと考えています。
MY CAREER STROY
SAYAKA TOMATSU
-FUTURE
今後の目標
社内の社員教育・職場環境を整えていくことは私の最低限の役割です。 私の現段階での働く意味は、「次の世代にきちんとバトンを渡す」ためです。 日本の人口減少は止められないでしょう。そうなっていく中で生産力のある国であるためには、今まで働いていなかった女性が働く、元気なシニア層の雇用、障害者雇用などが思い浮びます。 その中で、「女性が働く」というテーマには責任を持ち、まず私がやり遂げることが大切であり、価値観を伝えていくことが大切だと思っています。 まだまだ、女性が出産をし、育児と仕事の両立は女性にとって苦しい時代だと言うのが経験上の率直な意見です。本当の意味で、男女の平等、共存ができる日が来たら、娘の時代はもっと幸せな世界かな?そう思って今私は日々戦っております(笑)