YUMIKO MIYAKE
観光ソリューション事業で、
私は、クライアントの課題に耳を傾け、
要望以上の提案と結果を導き出しています。
株式会社デイリー・インフォメーション
営業部
三宅 祐美子
石垣島にて居酒屋などを展開している企業に対し、営業部の三宅は電話営業を行った。それが見事、契約に結びつき、居酒屋以外の事業でも依頼をもらうようになっていく。そんななか、クライアントはクラフトビールのオンラインショップを開設するが、うまく販促できず、信頼を寄せるようになっていた三宅に相談が寄せられた。三宅は根本からこのクラフトビール事業を見直し、パッケージに描かれているイラストキャラクターの刷新を提案。それがエンドユーザーの心をつかみ、大きな話題を集めていくことになる。
デイリー・インフォメーションは「観光」を主軸とした広告代理店です。メインクライアントは自治体、宿泊施設、飲食店、レジャー施設等で、各観光地へ誘客促進を図るための広告を企画・制作しています。最近のコロナ禍によって観光業の業績は思わしくなく、ネット販売に移行する企業様も増えてきました。そうした背景のなかで今回ご相談をいただいたのは、石垣島で居酒屋などを運営しながら、クラフトビールを製造しているクライアントでした。それまでは石垣島のレストランやお土産店でクラフトビールを販売していましたが、コロナ禍で観光客が激減。販路を拡大しようと、クライアント自身がオンラインショップを開設し、私たちはその販促強化のお手伝いをすることになりました。
しかし、このクラフトビールはまだあまり知名度が高くなかったので、「ご要望通りにオンラインショップを運営しても、なかなか販売につながらないのでは……」という懸念がありました。そこでまずは話題作りのために、ビールのパッケージになっている既存キャラクターを、アメコミの「カートゥーン風」にリニューアルするアイデアを着想。デジタルマーケティング、クリエイティブ、マーケティングスペシャリスト等、社内の専門セクションを巻き込んで知恵をもらいながら、フロントに立つ営業担当として提案内容をまとめていきました。
コロナ禍のためなかなかクライアントと対面できないなど、コミュニケーションが取りづらい状況でしたが、メール1通で済みそうなこともあえて電話をしたり、電話で済むこともオンライン会議をお願いしてゆっくり話せる環境を整えたり、意識的にコミュニケーションが深くなるよう努めました。キャラクターを刷新するというアイデアも、実はクライアントとのオンライン会議中の雑談から発生したものです。
また今までは、既存のメディアを提案するケースがほとんどでしたが、今回はクライアントの課題を軸に「こんなことができるんじゃないか」「こうしたら面白いんじゃないか」と、ゼロからアイデアを練り上げていきました。これまでとは全く逆の流れであり、カタチのないものを作り上げていくのは難しかったですね。でもその苦労が実り、新しいイラストが完成した時は何とも言えない感動がありました。またそのキャラクターを使ったオリジナル漫画の配信や、クラフトビールが当たるTwitterプレゼントキャンペーンも実施することができています。
今回のプロジェクトは、クライアントに非常に喜んでいただくことができました。お褒めの言葉を頂戴できただけでなく、「今度はこんなこともしてみたい!」「これもお任せできないか?」など、販売促進という1つの仕事をきっかけに、新たなプロジェクトの種がどんどん派生していっています。またTwitterのプレゼントキャンペーンでは、みるみる情報が拡散されていくのを目の当たりにしましたし、エンドユーザーからは「実際に飲んでみたい!」「キャラクターがかわいい!」といった反響が寄せられ、非常にやりがいを感じました。
今はまだ話題作りや認知拡大のお手伝い中心になっているので、セカンドステップとして、より売上UPに直結するような施策やファン作りにつながる企画を練っている最中です。引き続き密接なコミュニケーションを心掛け、1年後、2年後……と、クライアントと一緒にビジョンを描きながら、それを一つひとつ具現化していきたいですね。今回の経験でしみじみ感じたのは、「それまで無かったものをカタチにする」ことの楽しさ。今後もお客様の課題や要望を軸として、一歩踏み込んだ営業をしていきたいです。